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「分かりやすい説明」の技術 [書評]

これは、親戚からもらった2冊のうちのもう1冊である。
1冊目は、前回書評を書いた。
2冊とも、著者は同じである。
1冊目がいわば「表示編」であったのに対し、
本書は「説明編」であるといえる。

本書は、「表示編」同様、非常に平易で分かりやすい文章で書かれており、
とても読みやすかった。
この「説明編」も、まず「分かるとはどういうことか」という根本的なところを
考えることから始めている。
そして、「分かる」意味を理解したところで、
説明術を基礎編と応用編に分けて説明している。
そして最後に、チェックポイントを列挙してある。

本書は、「表示編」と比べ、内容の質が向上しているように思った。
例にしても「表示編」よりも妥当なものが多かったし、
論理性も「表示編」よりもしっかりしていて、
納得性が高かった。

分かりにくい説明の例として、パソコンのエラー・メッセージが挙げてあった。

「家庭での使用を目的とした環境外で、ローカル管理者が規定エージェントを回復しようとしています。このまま続行しますか?」

私にも全く分からない。
上野君なら分かるかな?

著者は、淘汰が激しいパソコン業界において、
このようなものが改善されないことに疑問を抱いていた。
このようなめったに出ないエラー・メッセージまでも確認して買う消費者はいないので、
改善が進まないのだろう。

また、目立たない「右折禁止」の標識の話も面白い。
標識が目立たないところに設置してあるため、
知らずに右折していく車があとをたたない交差点があるという。
なんと、そこには、しばしば警察官が隠れていて、
右折した人に違反切符を渡しているという。
これは、アフォとしか言いようがない。
標識を設置し直した方が仕事が減るだろうに。
それとも、点数稼ぎのために故意に目立たない標識をそのまんま東にしているのだろうか。
そうであれば、大変な問題である。

次に、少々反論を。
「合格者の70%が当予備校卒業生です」という広告について。
これは、予備校生と予備校生以外の合格率を比較していないので、
この予備校生の合格率が高いことの証明にはならず、説得力に欠けるという。
確かにそうである。
しかし、この予備校は、合格率の差が大きくないため、このような書き方をしたのだろう。
この点に関しては、著者は、「意図的に曖昧にしているのかもしれません」といっている。

しかし、私は、必ずしもこの広告が悪いとは思わない。
広告の目的は、当該企業を認知してもらい、
当該企業の商品・サービスを購入してもらうことである。
世の中は、著者のような何でも論理的に考える人ばかりではない。
しかも、これは電車の中吊り広告なので、なんとなくこの広告を見ている人も多いだろう。
予備校生以外の合格率と大きく差のない合格率を売りにするより、
インパクトのある表示方法を用いる方が、
広告としての効果は高くなるのかもしれない。
この予備校は、広告として最も効果のあると思われる表示方法を選んだのだろう。

最後に、「繰り返しの劣化」の話。
著者が地方都市のバスに乗ったとき、運転手がアナウンスで「ウニャウニャ」言っていたという。
著者は、方言なので聞き取れないのだと思い、地元出身の人に尋ねたところ、
方言ではなく、言い方がぞんざいになっているだけだったそうだ。
「吊り革におつかまりください」と言っていたらしい。
1日に数十回、1年で何千回も言っているうちに、
そのセリフに慣れすぎてしまって、「ウニャウニャ」となってしまったのだろう、
というのが著者の見解である。

ところで、私もこのような言い方をする人に心当たりがある。
私の大学の教授である。
その教授は、「云々云々」ばかり言っている。
以前、90分で何回「云々」と言うか数えたことがあるが、
30回を数えた記憶がある。
その教授のゼミで、「云々を云々しろ」と言ったという話を聞いたときは、
腰が抜けた。

因みに、三井住友銀行が、今年入行の新入行員より、
初任給を大幅にアップさせることを決めた。
総合職は、17万4000円から、20万5000円へアップする。
理由は、公的資金を完済し、優秀な人材確保に注力するためという。
新聞には、他の都銀もこの影響を受けるかもしれないと書いてあった。
初任給が3万1000円も高いと、さすがに他の都銀も上げざるを得ないのではないか。
他の都銀も上がると、大手地銀も上げてくるかもしれない。

ところで、私の就職先の初任給は、19万円だったのが、
昨年入庫職員から17万9300円に下がった。
私の就職先の給料は、国家公務員と民間企業の給与水準を考慮して決定される。
私の就職先は金融機関なので、民間企業とは金融機関を指すのではないだろうか。
初任給が下がった理由は、国家公務員の初任給が下がったためだそうだ。
さて、民間企業の給与水準も考慮するのであれば、
都銀や地銀の初任給が上がれば、私の就職先の初任給も上がらないだろうか?
上がれ!

ところで、三井住友銀行の初任給は3万1000円上がるが、
2006年入行の職員の給料はどうなるのだろうか。
通常1年で3万1000円も上がらないだろうから、
2年目行員の給料より1年目行員の給料の方が高いと言う事態になるのだろうか?
もし私の就職先の初任給が来年入庫職員から3万円上がるということになると、
昇給が通常通りだった場合、1年目職員より給料が安いことになってしまう。
それはやだ。

「分かりやすい説明」の技術 最強のプレゼンテーション15のルール ブルーバックス

「分かりやすい説明」の技術 最強のプレゼンテーション15のルール ブルーバックス

  • 作者: 藤沢 晃治
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2002/10/23
  • メディア: 新書


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「分かりやすい表現」の技術 2 [書評]

著者は、「分かりやすい表現」の違反例として、
接近した3つの路線にある7つの「浦和」を挙げている。
7つの「浦和」とは、北浦和駅、浦和駅、南浦和駅、西浦和駅、東浦和駅、中浦和駅、武蔵浦和駅である。
「JRは1年間に何人の人が間違った駅で降りているか調べる必要がある」といっている。

しかし、これには著者の改善例がない。
著者がどういう改善例を作るか、興味があるところである。

前回、この本ではルールに違反していないかどうかの確認が出来る「チェックポイント」が掲載されていると述べた。
ルール8として、「欲張るな。場合によっては詳細を捨てよ。」というものがある。
このルール8にはチェックポイントが9つ設定されているが、どうもくどい気がする。

チェックポイントとして、次のようなものがある。
「情報の総量が多すぎないか?」
「それ全部が本当に必要なのか?」
「どれをいちばん伝えたいのか?」
「なくてもよい情報が混じってないか?」
「もっと絞り込めないか?」

これらは、どれも同じようなことを言っている。
ルール8に限らず、チェックポイントをもっとスリム化してシンプルにすれば、
もっと「分かりやすい表現」になる気がする。
これこそ、「もっと絞り込めないか?」ということである。

ルール15として、「情報の受信順序を明示せよ。」がある。
壁などに貼りだされるバラバラの掲示文、機械などに付いてくる何冊にも分かれた説明書、
情報受信順序が示されないインターネットホームページなどは、「分かりにくい」。

このルールのチェックポイントを読んだとき、私の頭にこのブログが思い浮かんだ。
このブログに始めて訪れた人にとって、過去の記事の知識がないと理解できない記事がある。
アクセス解析によると、このブログに訪れる人の約7割は初訪問である。
これを読んでからは、他の記事を読んでいなくとも理解できるような記事を書くよう心がけている。

この本は、比較的常識的な「分かりやすい表現」の技術が書かれているので、
他人に分かりやすく情報を伝えることに不安を持っている人にはお勧めである。

因みに、この前、妹が嵐のサンライズニッポンを買っていたと書いたが、
昨日アルバイト先の有線放送で偶然にもサンライズニッポンが流れていた。

「分かりやすい表現」の技術―意図を正しく伝えるための16のルール

「分かりやすい表現」の技術―意図を正しく伝えるための16のルール

  • 作者: 藤沢 晃治
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1999/03
  • メディア: 新書

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「分かりやすい表現」の技術 [書評]

親戚の家に行った際、私が来年就職するということで、
2冊の本を貰った。
そのうちの1冊がこの本である。

この本は、人に情報を分かりやすく伝えるためのテキストのようなものである。
この本では、「分かりにくい表現」の例として、
写真や絵を用いて沢山の「違反例」を紹介している。
そして、それぞれの「違反例」に対応して「分かりやすい表現」のルールを作り、
そのルールに違反していないかどうかの確認が出来る「チェックポイント」が掲げてある。

文章は非常に平易に書かれており、読みやすい。
しかし、中にはあまりにも当たり前なことも含まれる。

1997年に、NTTから、電話番号の非通知方法をどちらか選べという通知が来た。
「通話ごと非通知」か「回線ごと非通知」である。
それぞれに、次のような説明文が書いてある。

通話ごと非通知
「相手の電話番号の前に184をつけてダイヤルすると、その通話に限り電話番号を通知しません。」
回線ごと非通知
「お申し出いただいた回線からのすべての通話について、電話番号を通知しません。
ただし、相手の電話番号の前に186をつけてダイヤルすると、その通話に限り電話番号を通知します。」

著者は、これが何度読んでも分からなかったそうだ。
その原因は、「特殊用語の乱用」と「差異率」にあるという。
「差異率」については、両者の違いは「通話」と「回線」の部分のみであるので、
「差異率」が低く、両者を見分けるのが難しいという。

そこで筆者は、「番号通知式」と「守秘優先式」にすることを提案する。
こうすることによって「差異率」が高くなり、対比関係が明らかになるので、
両者を見分けることがずっと容易になるという。

確かに、著者の提案の方が対比関係が明らかで違いを理解しやすい。
しかし、私は前者が分かりにくいとは思わなかったし、
むしろ前者の方がシンプルで好きである。
皆さんはどうだろうか。

私がここで思ったことは、果たして、対比関係を明らかにするために、
「差異率」はそこまで重要なのか、ということである。
確かに、「差異率」が大きいほうが区別が付けやすいという事例は沢山存在すると思う。
この事例でも、「差異率」を大きくすると、区別が付けやすくなった。
しかし、私は、この事例では、実質的には「差異率」を大きくしたのではなく、
対比関係が明らかになるように見える視点から見た表現に変えたのだと考える。

つまり、この事例では、「非通知の方法」という視点から、
「番号を通知するか否か」という視点に変えて表現しているのである。
したがって、視点を変えて表現し、結果的に「差異率」が大きくなったのだと考える。

続く


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バトル・ロワイヤル [書評]

高校のとき、誰かが部室にこの漫画を持ってきていた。
それを読んだ私は、はまった。

大学生になり、13巻まで集めた。
14巻遅いなぁと思っていたら、2年ほどの年月が過ぎていた。

ある日、14巻と15巻が既に出ていることに気づく。
しかも、2年も前に。
そして、そのとき15巻が最終巻であることも知った。

早速14巻を読み始めたが、内容を覚えていない。
1巻から読み直すことにした。

そして、昨日読み終えた。

この漫画は、一言で言うとグロい&エロい。
ある中学校のあるクラスが、クラスメートと殺し合いをしなければならなくなる。
国の実験で。
生きて帰れるのは優勝者1名のみ。

人がたくさん死に、非常に残酷だ。
しかし、ストーリーとしては面白い。
たまにクサいセリフなども登場する。

中盤になると、結末として3つの選択肢が浮かんでくるようになる。
①川田の言うとおり、無事脱出できる
②最後に川田が裏切り、川田が優勝する
③桐山が優勝する

結末がこの3つのどれになるかは、最後まで全く想像がつかない。
それがこの漫画の1番の面白さだと思う。

まだ読んでない人には、是非読んで欲しい。

バトル・ロワイアル (1)

バトル・ロワイアル (1)


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千円札は拾うな。 [書評]

以前書いた書評を独立させる。

『千円札は拾うな。』という本を読んだ。

著者の安田佳生は、株式会社ワイキューブ社長である。
私は、株式会社ワイキューブの就職説明会に参加したことがある。
私の記憶では、その説明会には約千人の学生が参加していた。
この会社には、毎年約1万人の学生が応募するという。
私もエントリーシートを出したが、通らなかった。

この本には、主にビジネスに関することが書いてある。
あらゆる常識を否定するような形で、ビジネスで成功するためのノウハウが述べられている。
その中の半分は、なるほどと思う内容であった。
しかし、もう半分は、屁理屈・こじつけにしか思えなかった。
半分が屁理屈・こじつけにしか思えなかったため、
全体的な印象的にも悪く感じる結果になった。

私がなるほどと感じた半分のみであれば、非常によいビジネスのノウハウ本になったと思う。

千円札は拾うな。

千円札は拾うな。


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